
英語の聞き取り、なぜ難しいの〜リスニング上達へのコツ〜
この記事はリスニングの向上を目指す人のための記事です。
前回「なぜ英語が聞き取れないのか」という話題でListeningの能力向上には基本的な知識的背景が必要出るというお話をしました。
その中で単語や文法と並んで必要なものの中に「音韻変化」という現象が潜んでいるという話をしました。今日そこについてお話をしていきます。
英語の音韻変化って??音の変化について
英語の音の変化は大きく分けて以下の4つあります。
- Linking (連結)
- Blending (統合)
- Deletion (消失)
- Changing (変化)
一つづつお話をしていきましょう。
Linking(連結)
英語の中の音韻変化で最も多く出てくる現象の一つです。
Linkingとは文字通り、単語と単語がリンクする(連結)することです。例えば、
Keep it. (取っといて)という表現をカタカナにすると
「キープイット」となります。しかし後ろの単語「it」が母音から始まっているので前の「Keep」の最後の「p」と連結するという現象が起こります。
つまり、ローマ字で発音を書くと「Keepi t」、カタカナだと「キーピット」となるのです。これがLinking(連結)です。
Have a nice day.(良い1日を)をみてみましょう。
ポイントは後ろの母音と前の子音がリンクするということです。ここではHaveとaがリンクします。となると、
カタカナでは「ハヴ ア ナイス デイ」が、
「ハヴァ ナイス デイ」ローマ字なら「hava naisu dei」です。
中学校の時にやったこと思い出してきましたか?結構簡単ですよね。
これを聞き取る際に一つ注意しましょう。
Blending(統合)
Blend、つまり音が混ざり合わさる現象です。これも例を挙げて説明してみますね。
I want you.(私はあなたが欲しいです)
カタカナで発音を書くと、「アイ ウォント ユー」ですね。しかしBlendingという現象が起こるので、
「t」サウンドと「y」サウンドがblend(混ざり合わされ)され「アイ ウォンチュー」というように変化します。
「I need you.」「I love you.」も同じです。「アイニージュー」「アイラビュー」となります。
これもなんとなく「ウンウン」と思いますか。それでは次にいきましょう。
Deletion(消失)
これが私たちが英語を聞き取りにくい原因のナンバー1です。これを理解できると習得効率は飛躍的に上がります。
「hot dog」「big boy」はそれぞれ「ホットドッグ」「ビッグボーイ」と日本語では発音されますよね。
英語だとDeletionという現象が起こるので正確には「ホッ ドッグ」「ビッ ボーイ」のようにhotの「t」やbigの「g」が消えて聞こえることがほとんどだと思います。これをDeletion(消失)と言います。
ここで私たちはこれを知らないと「ホット」の「ト」を頭の中で待ってしまいます。
でも実際は音が消失するのでいつまでたっても「ト」の音はきません。「ト」が消えて次の音がきます。
「ホッ◯ドッグ」
こうなると人間何が起こるかというと、「ホッド」が一語だと思い込んでしまいます。
「ホド?」「何それ??」
となってしまうのが聞き取りの苦手な人の特徴です。補足説明ですが、英語でDeletion(消失)が起こる場合には根拠があります。それは、
アルファベットの並びです。
こんなことは英会話や英語習得に必要不可欠な情報ではないのでスキップしてもらっても構いません。
また後日書こうと思いますがアルファベット一つ一つの発音には種類があります。すごーく簡単にいうと①破裂音②破擦音③摩擦音に分かれます。そして調音点と言われる口腔内の音を出すポイントが唇、歯茎、鼻腔、などを筆頭にいくつか存在します。
例えばDeletionが起こる条件は破裂音が重なった時です。破裂音とはp、b、d、t、k、gの6種類です。
「Hot dog」 のように「–t d–」tとdが重なった場合前の「音」が消えるという現象が起きます。それがDeletionです。6種類のどの組みわせでも基本一緒です。「Right place」「White dog」「Ship party」もそうです。消えます。
つまり、「ホッ◯ドッグ」だとしたら、頭の中でいつまでも「Hot」の「t」を待たずに「ドッグ」を聞き取ることが大切です。
最後少しややこしくなってしまいましたね。英語の音声学という分野のお話でした。興味が分かれるお話ですね。
Changing(変化)
最後にChanging(変化)です。これもいろいろありますが特徴的なところだけ解説します。
英語の音韻変化の中で音が全く変わってしまうことを言います。顕著なのは「t」サウンドからの「r」サウンドへの変化です。
「water」「Let it go」「Get out」
それぞれ「ウォーター」「レット・イット・ゴー」「ゲットアウト」が「ワラー」「レリゴー」「ゲラウト」というように「t」サウンドが「r」サウンドに変化することがあります。
これがChanging(変化)です。しかし多くはアメリカ英語や、東南アジアなどで聞かれる英語によく表せれるものです。私がイギリスに留学していた時にはあまり気にな利ませんでした。
まとめ
ここまでで、英語が発音される際に起こる音韻変化について紹介をしました。まずは知っておくことが大切です。そして、聞き取れるようになるにはその音の変化に慣れることが必要なので、スクリプトとともに反復して聞くことが大事です。何度もやるととの変化に慣れてきてあとは対応できるようになります。そうなったらこっちのものです。ひたすら教材のレベルや量を上げて聴きまくるのみです。あとはシャドーイングなどの入れ工夫していくのも効果があるでしょう。
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